２００８年０５月１６日
居場所
小さい頃から家の中に居場所が無いと感じて
いました。家の中は、何処に居ても落ち着かず、
安らげません。絶えず人の目と声を気にしています。
また、両親が異常なほど人の動向を詮索します。
手紙は大体開けて読まれます。電話も非常に細かく
内容を聞かれます。家に居ると、
今日は仕事に行かないのかと必ず聞かれ、
とても嫌です。
毎日仕事をしていないのですが、朝早く家を出ます。
両親が私の行動を強力に規制しているのは
間違いありません。しかし、彼らの言葉や行動は半ば
無意識の内に有り改めさせる事はとても困難です。
何時でも新入社員の様です。
食堂に行っても座る席が見つからず、
休憩室へ行ってタバコを吸っても、
その灰を後ろの奥の方から手を伸ばしてそーと落とす。
ジュースもゴクゴクと喉を鳴らして飲み、
最後の一滴をチュッと吸う様な事は出来ません。
静かに静かにそーと飲みます。
あんまり美味しく無いです。誰かに話し掛けるのも
ちょっとした勇気が必要です。
全く以って居心地が悪く、居場所が無いのです。
体を横にして寛ぎたいのですが、緊張して
それどころではありません。
家に帰りたくない人は沢山いるようですが、
その人たちもこんな感じなのでしょうか。
自分の心身が落ち着く場所、安らぎの感じられる
場所が見つかるかどうかが、そこに留まる非常に重要な
点になります。
住所を変え、職を変え日本中を放浪する人も居ます。
彼らは落ち着ける場所、心身の休まれる場所を探しているのです。決して現実からの逃避ではありません。
無意味な争いや競争を避けているのです。
優しく気弱な人達なのです。
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