気まぐれ日記 つぶやき
1994年10月03日
足の手術
以前から気になっていた右足膝の腫瘍を取りました。
それは、小指の先程で、指で摘まめるのですが、とても痛く前検査で
取ったほうがいいだろうという結果になったからでした。
午後2時処置室で裸になり、手術着に着替えました。
看護婦がワゴンにいろいろな器具を乗せていました。
ほとんどの器具はビニールの無菌パックになっていますが、
銀色に光る金属の器具も見えます。それらを見ていると何だか恐くなって来ます。
数人の患者が通路にいて、こちらの様子を見ていました。
やがて、手術室へ案内され冷たい手術台の上に横になりました。
左腕に点滴の針をさし、右手に自動血圧計を付けて
執刀の先生が来るのを待ちます。
体を切ったり縫ったりするのは、過去に何度かあります。
今度の手術はとても簡単なものです。
時間にして、15分位で終わるはずです。
今日中に帰れるでしょう。
先生が来ました。右足に空気で膨らむ帯を巻きます。
血圧計の帯みたいなものです。沢山空気が入り強く足を
締め付け止血をするのです。局部麻酔をして、足を切ります。
しかし、全然麻酔が効かずビリビリ痛みが感じられます。
右腕の血圧計は3分毎に計るのですが、最高血圧が200近くです。
左腕の点滴はなんと逆流して、細いチューブの中が赤くなっています。
私は全身汗びっしょりになって、気絶しそうな痛みに絶えました。
傷口にガーゼを当てて血を拭く時は、本当に
目の前が真っ白になり思わず「うーん」とうめき声が出てしまいます。
やがて、小さな真珠ほどの塊がとれ先生が見せてくれました。
それは、白く脂肪の塊か軟骨の様にも見えます。
半分に切り、中をみてもただ白いだけです。
後は、傷口を縫うだけですが、でも痛い・痛い・痛い。
このままそっと包帯をするほうが、ずっと痛みが弱い感じがします。
思わず「もう縫わなくてもいい」と言いそうです。
遂に、痛みが強くなり縫っているのか拭いているのか判らなく
なった時、術式はおわりました。
手術台から起き上がると、先生が腫瘍を病理検査へ出してみると
言い、液体の入った小瓶にいれました。悪性でなければいいのですが。
10月19日現在結果は教えてもらっていません。
悪性で最悪の場合は右足を切断し、義足になります。
抜いた歯を記念に取って置くのと同じに、切り落とした
右足は持ち主に帰してくれるのでしょうか。
もし、帰してくれるなら防腐処理をして、歯と同様
永年付き合った体の一部として取っておこうと思います。
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