2011年10月15日
生きる
今日もビデオの話
昭和20年代後半の黒沢 明監督作品です。
発端は水溜まりの埋め立ての
陳情からです。
市民課~土木課~公園課~下水課~
~地元の議員~市民課!
この映画が制作された当時から
役所のたらい回しがあったのか?
志村 喬演じる主人公が
余命僅かと覚り・・・。
チンピラの脅しにも全く動じず
修羅場を生きる幹部でさえ
目が合った瞬間に恐怖し
その勝敗を悟り手も足も出ない。
向こう岸、彼岸の先を見る目に
この世を生きる者が勝てる
見込みはありません。
初めてゴンドラの唄を聴いたのも
この映画でした。
強烈に役所や社会を判りやすく批判し
問題を投げ掛ける映画です。
大衆娯楽作品の多い黒沢監督の
新たな一面を見た感じです。
昔の白黒映画ですが、
見る価値はとても高く
何度も何度も繰り返して
是非、見てほしい映画です。
中江田電子が自信を持って勧める
数少ない名作映画の一つです。
昭和61年冬の録画でした。
廃棄です。
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