気まぐれ日記 つぶやき
夜、一人で歩いていると背後で足音が聞こ
え影がみえました、すぐ後ろに何かがいまし
た。恐くて振り返る事が出来ません。だんだ
ん近ずいてくる様で、自然と早足になってし
まいます。街頭の明かりや車のライトが後ろ
から当たると、何かの影が足元まで延びて来
ます。もうすぐ追い付かれる、そんな感じが
して心臓がドキドキします。100メートル
先の角を曲がると家につきます。それは、す
ぐ後ろに迫ってきました。今にも肩に手が掛
かるのではないかと恐怖で、心臓が止まりそ
うです。すぐ後ろに何かがいて、振り返れば
頭がぶつかりそうです。何かの吐く息が耳元
に感じられます。恐くて恐くて遂に走り出し
ました。角を曲がればもうすぐ家です。捕ま
る寸前に家の中に飛び込みました。耳元で空
気を削く音がして、何かの手か爪が肩をかす
めたようです。もしドアに鍵が掛かっていた
り、障子が外れていて開かなかったら悲鳴を
あげる前に、それに捕まっていたでしょう。
それは、危険で邪悪な匂いがしていました。
夜は、一人で歩いてはいけません。絶対に二
人以上で行動してください。夜、背中に気配
を感じたら急いで明るい所へ行ってください
。間違っても狭い路地や裏道へ行っては、い
けません。人のいる所へ行ってください。そ
うすれば、あなたは生きて家へ帰れます。
心臓に触れる怪奇で恐怖の手触りの感触が今
も感覚として残っています。あの時、気持ち
に逆らってその場から逃げなかったら、こう
して生きていなかったかも知れません。子供
の頃、一人になった時に確かに何かが見えた
のです。注意して見てください、あなたにも
見えると思います。
今でもよく覚えています。ぼくの通ってい
た学校では、夏休みの間にプールへ行く回数
が決まっていました。その日は、風の無いす
ごく暑い日でした。セミがうるさく鳴き、何
だか空気が薄いようで深呼吸しても酸素が足
りない感じがしました。体がだるくてあまり
気乗りしない日でした。
自由水泳の時間になり、みんな一斉にプー
ルに飛び込みました。まさに、イモ洗いとい
う雰囲気がぴったりでした。プールの中でお
しくら饅頭をしているみたいでした。その時
、足を引っ張る何かがいました。それは、プ
ールの底に居てちょうど背が立たなくなる爪
先立ちの深さの所に居ます。肩あたりの深さ
の所にもいる事もあり足首を持って深い所へ
引っ張り込みます。それはプールの底にいて
、形は平べったく色は水と同じで透明です。
海や川、池や沼など水のある所にもたいてい
居ます。普通に見ていると絶対に見えません
。友達がいっぱいいてもそいつは近ずいてき
ます。ほんのちょっとの油断で餌食にされて
しまいます。例えば、水を何杯か飲み咳き込
んだときや、足が吊って痛くなった時などい
ろいろです。一度そいつに捕まると、あっと
いう間に足首から全身にまとわり付いくらも
がいても逃げられません。どんどん深みに連
れ込まれて行きます。手足をバタバタ振り回
して、逃げようとしても全然振りほどけない
のです。何とか水の上に頭を出して息をしよ
うともがくのですが、それさえ出来ないので
す。周りの友達は誰も気がつきません。そい
つは、人の生命を奪っていくのです。絶対に
背の立たない深みに行ってはいけません。周
りに人が居てもです。そいつは気がつかない
うちに足元に近ずきチャンスを待っているの
です。
放課後の怪奇
誰も居なくなった放課後の学校にも何かが
いました。誰もいないはずの廊下から、笑い
声が聞こえたり体育館から足音が聞こえたり
します。音楽室からも楽器の音が聞こえます
。目に見えない何かが、学校に居るのです。
夕方、薄闇に引き込まれそうな感じで、薄気
味悪く振り返ると誰かの影が校舎の角をスッ
と曲がって行きます。背中がぞくぞくして、
誰かが居るのではと何度も何度も振り返りま
した。でも、その何かはスッと教室の中に隠
れたり階段に隠れたりして、そこに居る気配
しか感じられません。正体の解らない、その
何かは危険で恐ろしい物です。学校に忘れ物
をしても取りに行ってはいけません。私は幸
運にもそれに捕まりませんでした。それに捕
まるとどうなるのでしょうか。友達の話しで
は、体を消され魂を抜かれて永遠に学校をさ
迷う霊にされてしまうとか。そういえば、あ
の時聞いた笑い声や足音は以前に捕まった子
家の裏庭にも何かがいました。それは暗闇
にいる物とは違っていました。裏庭はとても
狭く小さいのですが、風が無く何時も湿って
いました。日中でも決して直射日光が射しこ
まず緑色のコケが地面を覆っていました。
そこには、カマドウマやヤスデ、頭が三角で
黒く細長いナメクジみたいな虫が這いまわっ
ていました。
裏庭に行きじっとしていると、とても静かで
鳥の声も聞こえません。時間が止まったよう
な感じでした。恐怖や邪悪な感じはしません
でしたが、目に見えない何かが、確かにそこ
にいました。それは、物陰にいてじっとして
動かずとても、大人しいのです。でも、ここ
には、オレがいるという強烈な個性と気配を
辺りに漂わせていました。あなたの家の庭に
何かが居る気配を感じたら、きっとそいつで
す。庭の隅にある、材木やバケツ、植木鉢な
どは決して動かしてはいけません。それを怒
らせてはいけないのです。それを怒らせると、
とても危険です。あなたや家族が事故に逢っ
たり、重い病気になるかもしれません。気を
付けてください。裏庭の生物はそっとしてお
けば何もしないのです。
今でも私の周りに見えない何かがいます。
あなたの後ろに何かがいても決して振り返っ
てはいけません。それは、見てはいけない非
常に危険なものなのです。私は幸いにして今
日まで無事でしたが、これを読んであなたも
、気を付けてください。
暗闇の怪物
暗闇では何かがいるように見えました。
ときどき感じる不気味な視線、暗闇に向かっ
てしなやかに素早く動く黒い影、黒く汚い染
みの様にも見えます。あるいは、黒い霧か雲
のようにも見えます。かたちのはっきりしな
い何かが光の届かない所にひそんでいます。
懐中電灯を持っていても一人では絶対に近ず
いてはいけません。暗闇はとても危険で恐ろ
しい所です。確かにそこには、何かがいたの
です。姿を見たわけではありません。
音を聞いた訳でもありません。でも、これ以
上近ずいてはいけない危険な気配が辺りに
漂っていました。それは、人間位の大きさで
音を立てずに動きます。そして、明かりから
サッと身を隠し物陰に隠れます。それは、夕
方から活動を始め神社やお寺の空き地、公園
などにいて、小さく弱い子供を狙っていまし
た。日が沈んでも気ずかずに、夢中になって
遊んでいるとそいつに捕まってしまいます。
暗く光の届かない闇の世界へ引きずり込まれ
てしまいます。友達の噂では、そいつに捕ま
ると生きたまま、手足を引きちぎらればらば
らにされて、お寺や神社の床下へ捨てられた
り川へ捨てられたりするそうです。ときどき
新聞やテレビのニュースなどで、子供が行方
不明になったことを見聞きします。きっと、
それに捕まったのです。辺りが暗くなったら、
周りに注意してください。暗闇からの視線を
感じたらあなたは狙われています。
すぐに明るい所に行ってください。
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