気まぐれ日記 つぶやき
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1995年1月16日
スバル物流第一哨舎にて
第一哨舎に当務し、だいぶ慣れてきました。
周りの様子を見て、更に遠くへ目を向ける。
公営アパートは巨大な四角いブロックの様です。
壁のペンキは虫食いのように所々はがれ、
屋根には枯れ木の様なテレビアンテナ沢山ついています。
正面は、氷河の壁のように大手企業の倉庫が視界を遮っています。
夜になるとオレンジ色の外灯が灯き月の光と同化し地上に居ながら
天の川の中にいるような幻想的な気分にさせます。
右側は見渡す限りの広大なモータープールになっている。
赤、青、白、紫、緑、etc・・・宝石のように美しく輝いて見えます。
後ろは中央に植え込みのある片側2車線の道が300m程続いている。
さらに、後ろは滑走路が横に延び悩みや規制の無い自由な大空へ
連れて行ってくれます。
モータープールに出入りするキャリアーは巨大なイモムシの様です。
時々黒煙を吐き大声で吠える。体重は10tを超えるのに、その脳は
数k程度しかない。この怪物は、モータープール内を自由に動き廻り
地面以外との接触はない。信じられない様な狭い隙間に入ったり、
前進後退を軽々とこなす。巨大な体の割には、繊細で見ていて
おもわず”お見事’と言ってしまう。
キャリアーはトコロテンを押し出す様に車を降ろします。1台2台・・・。
滑り台を降りるように次々にキャリアーから出て来ます。
朝はとても感動的です。
東の空が少し明るくなりほんの僅かオレンジ色になる。
この時はまだ、空の大部分は黒くみえます。
やがてオレンジ色の部分が少しずつ広がり黒い空と
の境が黄色になってくると、黒い空は紫色へと変わります。
なんと感動的な色彩の変化だろうか。
これほど透明感のある色はなかなか見られません。
早起きをしてこの場にいない者にはこの感動は味わえないのです。
私には、大発見です。
第一哨舎は時間がある。いろいろな事を考える。
明日の事。今日の夕食。電話、電気、水道料金の支払い。
この時間を有効に使わなくては・・・。
何もしないでボーとしているので
非常に時間が経つのが早い、気がついた時には夜になっている。
もどかしくてしょうがない。
資格や免許を取るために勉強をしようか。
教養や話の種になる本でも読もうか。
当務の度に時間の潰し方を考えてしまう。
まったく、詰らない事に悩んだりしてしているものだ。
とにかく、事件や事故の無い平和な時間をどう過ごすか
悩みの種がまた一つ増えたようだ。
1995年1月16日
スバル物流第一哨舎にて
第一哨舎に当務し、だいぶ慣れてきました。
周りの様子を見て、更に遠くへ目を向ける。
公営アパートは巨大な四角いブロックの様です。
壁のペンキは虫食いのように所々はがれ、
屋根には枯れ木の様なテレビアンテナ沢山ついています。
正面は、氷河の壁のように大手企業の倉庫が視界を遮っています。
夜になるとオレンジ色の外灯が灯き月の光と同化し地上に居ながら
天の川の中にいるような幻想的な気分にさせます。
右側は見渡す限りの広大なモータープールになっている。
赤、青、白、紫、緑、etc・・・宝石のように美しく輝いて見えます。
後ろは中央に植え込みのある片側2車線の道が300m程続いている。
さらに、後ろは滑走路が横に延び悩みや規制の無い自由な大空へ
連れて行ってくれます。
モータープールに出入りするキャリアーは巨大なイモムシの様です。
時々黒煙を吐き大声で吠える。体重は10tを超えるのに、その脳は
数k程度しかない。この怪物は、モータープール内を自由に動き廻り
地面以外との接触はない。信じられない様な狭い隙間に入ったり、
前進後退を軽々とこなす。巨大な体の割には、繊細で見ていて
おもわず”お見事’と言ってしまう。
キャリアーはトコロテンを押し出す様に車を降ろします。1台2台・・・。
滑り台を降りるように次々にキャリアーから出て来ます。
朝はとても感動的です。
東の空が少し明るくなりほんの僅かオレンジ色になる。
この時はまだ、空の大部分は黒くみえます。
やがてオレンジ色の部分が少しずつ広がり黒い空と
の境が黄色になってくると、黒い空は紫色へと変わります。
なんと感動的な色彩の変化だろうか。
これほど透明感のある色はなかなか見られません。
早起きをしてこの場にいない者にはこの感動は味わえないのです。
私には、大発見です。
第一哨舎は時間がある。いろいろな事を考える。
明日の事。今日の夕食。電話、電気、水道料金の支払い。
この時間を有効に使わなくては・・・。
何もしないでボーとしているので
非常に時間が経つのが早い、気がついた時には夜になっている。
もどかしくてしょうがない。
資格や免許を取るために勉強をしようか。
教養や話の種になる本でも読もうか。
当務の度に時間の潰し方を考えてしまう。
まったく、詰らない事に悩んだりしてしているものだ。
とにかく、事件や事故の無い平和な時間をどう過ごすか
悩みの種がまた一つ増えたようだ。
1994年10月27日
足の手術その後
1994年10月27日午前11時
ついに右足の膝から切り取った腫瘍の検査報告を聞きます。
良性だといいのですが、悪性だったらどうしましよう。いま、非常に不安です。
受け付けで検査結果を聞きに来たといいカードをだしました。
外科の診察室の前で落ち着かないまま椅子に座り待ちます。
やがて、入る様に言われおどおどと部屋に入って行きました。
先生は非常に重い口調で検査結果を読み上げました。
途中に外国語を折り混ぜたりして、私には何だか良く分かりませんが
ようするに、足にできた腫瘍は筋肉組織の一種で良性とのことでした。
しかし、どうして膝に筋肉が出来るのでしょうか。
よくよく考えると、とても不思議です。
もともとは一個の細胞から体は出来ています。
しかし、肝臓、腎臓、心臓等とそれぞれ違った働きをする臓器に別れています。
筋肉は筋肉の細胞、肝臓は肝臓の細胞と何か特別なキーが有って
それによって役割が決まるのでしょうか。
どうして、腕に肝臓が出来ないのでしょうか。どうして、首に心臓が
出来ないのでしょうか。考えると一晩中眠れません。
今回の場合、在るべき役割と場所を記録した何かが無くなって
しまった結果、右膝に勝手に筋肉組織が形成されてしまったようです。
とにかくこれでやっと、一安心です。
しかし、別の場所や別の腫瘍の出来る可能性は非常に高くなりました。
体の表面近くだと、自分で見つけられるのですが、内臓に出来た場合は
なかなか分かりません。次に腫瘍が出来た時は癌かもしれません。
将来ずっと不安です。これからは、自分の体調にもっと注意をして、
生活しようと思います。
最近、何社かの癌保険に加入しました。
なせか、相次いで保険外行員が我が家に来たのです。
どうも変です。10年以上もここに住んでいて今まで保険の
セールスが来た事がありません。
私の通っている病院と保険会社が何等かの形で繋がりがあるようです。
もし、そうだったら大変な重大事です。
また、非常に効率の良い商売方法ともいえます。
病院は比較的若く元気な人を保険会社に紹介する。
保険会社は、紹介にしたがって外交する。
そして、病院へは保険会社から紹介料が支払われる。
なんだか出来すぎた話しですが、実際はどうなのでしょうか。
夜、一人で歩いていると背後で足音が聞こ
え影がみえました、すぐ後ろに何かがいまし
た。恐くて振り返る事が出来ません。だんだ
ん近ずいてくる様で、自然と早足になってし
まいます。街頭の明かりや車のライトが後ろ
から当たると、何かの影が足元まで延びて来
ます。もうすぐ追い付かれる、そんな感じが
して心臓がドキドキします。100メートル
先の角を曲がると家につきます。それは、す
ぐ後ろに迫ってきました。今にも肩に手が掛
かるのではないかと恐怖で、心臓が止まりそ
うです。すぐ後ろに何かがいて、振り返れば
頭がぶつかりそうです。何かの吐く息が耳元
に感じられます。恐くて恐くて遂に走り出し
ました。角を曲がればもうすぐ家です。捕ま
る寸前に家の中に飛び込みました。耳元で空
気を削く音がして、何かの手か爪が肩をかす
めたようです。もしドアに鍵が掛かっていた
り、障子が外れていて開かなかったら悲鳴を
あげる前に、それに捕まっていたでしょう。
それは、危険で邪悪な匂いがしていました。
夜は、一人で歩いてはいけません。絶対に二
人以上で行動してください。夜、背中に気配
を感じたら急いで明るい所へ行ってください
。間違っても狭い路地や裏道へ行っては、い
けません。人のいる所へ行ってください。そ
うすれば、あなたは生きて家へ帰れます。
心臓に触れる怪奇で恐怖の手触りの感触が今
も感覚として残っています。あの時、気持ち
に逆らってその場から逃げなかったら、こう
して生きていなかったかも知れません。子供
の頃、一人になった時に確かに何かが見えた
のです。注意して見てください、あなたにも
見えると思います。
今でもよく覚えています。ぼくの通ってい
た学校では、夏休みの間にプールへ行く回数
が決まっていました。その日は、風の無いす
ごく暑い日でした。セミがうるさく鳴き、何
だか空気が薄いようで深呼吸しても酸素が足
りない感じがしました。体がだるくてあまり
気乗りしない日でした。
自由水泳の時間になり、みんな一斉にプー
ルに飛び込みました。まさに、イモ洗いとい
う雰囲気がぴったりでした。プールの中でお
しくら饅頭をしているみたいでした。その時
、足を引っ張る何かがいました。それは、プ
ールの底に居てちょうど背が立たなくなる爪
先立ちの深さの所に居ます。肩あたりの深さ
の所にもいる事もあり足首を持って深い所へ
引っ張り込みます。それはプールの底にいて
、形は平べったく色は水と同じで透明です。
海や川、池や沼など水のある所にもたいてい
居ます。普通に見ていると絶対に見えません
。友達がいっぱいいてもそいつは近ずいてき
ます。ほんのちょっとの油断で餌食にされて
しまいます。例えば、水を何杯か飲み咳き込
んだときや、足が吊って痛くなった時などい
ろいろです。一度そいつに捕まると、あっと
いう間に足首から全身にまとわり付いくらも
がいても逃げられません。どんどん深みに連
れ込まれて行きます。手足をバタバタ振り回
して、逃げようとしても全然振りほどけない
のです。何とか水の上に頭を出して息をしよ
うともがくのですが、それさえ出来ないので
す。周りの友達は誰も気がつきません。そい
つは、人の生命を奪っていくのです。絶対に
背の立たない深みに行ってはいけません。周
りに人が居てもです。そいつは気がつかない
うちに足元に近ずきチャンスを待っているの
です。
放課後の怪奇
誰も居なくなった放課後の学校にも何かが
いました。誰もいないはずの廊下から、笑い
声が聞こえたり体育館から足音が聞こえたり
します。音楽室からも楽器の音が聞こえます
。目に見えない何かが、学校に居るのです。
夕方、薄闇に引き込まれそうな感じで、薄気
味悪く振り返ると誰かの影が校舎の角をスッ
と曲がって行きます。背中がぞくぞくして、
誰かが居るのではと何度も何度も振り返りま
した。でも、その何かはスッと教室の中に隠
れたり階段に隠れたりして、そこに居る気配
しか感じられません。正体の解らない、その
何かは危険で恐ろしい物です。学校に忘れ物
をしても取りに行ってはいけません。私は幸
運にもそれに捕まりませんでした。それに捕
まるとどうなるのでしょうか。友達の話しで
は、体を消され魂を抜かれて永遠に学校をさ
迷う霊にされてしまうとか。そういえば、あ
の時聞いた笑い声や足音は以前に捕まった子
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