2011年12月02日
植村直己物語
登山家、冒険家の生涯の記録です。
”冒険とは生きて帰ること”
本物の現場を知る者が言う言葉です。
ただの達人ではなく
”偉大なる達人にして僕らの英雄”です。
前人未到の数々の記録を残しています。
自然を相手に一人で旅をして生き抜く、
その苦労は想像を絶するものでしょう。
人の目がないから何でもするし
どんな格好の悪い事も出来ます。
しかし、それだけでは生き抜けません。
自然と戦って勝利しその限界を
越える力がなければ生命の火は
消えるのです。
極限の地を旅して生還する事で
生命の尊さを知り感じるのです。
海で生きる者は海で死に、
山で生きる者は山で死ぬ。
望む所でしょう。
しかし、生命の本能は限界まで
生き抜き生存したいはずです。
危険に挑戦して生き抜く達成感、
高揚感は麻薬の様です。
やがては自分自身の限界を見失い
破滅に至ります。
無理をしない事、前進を止めて
引き返す事も正しい判断と
勇気が必要です。
ゆっくり慎重に進む事は
危険を知っていると言うことです。
”冒険とは生きて帰ること”
本当にその通りです。
彼が最期の瞬間に
”人生に悔いは無い。
俺は自分の思うように生きた!
遣り残した事はなく満足だった。”
と思ったなら羨ましい限りです。
最後に彼が身体を休め、
休息するあの山が永遠に
聖地である事を望みます。
このまま生存の可能性を残して
彼が見つからない事を望みます。
何故なら亡骸が発見される事は、
全ての可能性を否定し彼の挑戦が
失敗に終わり冒険の終了を意味します。
敗北と撤退は数々の偉業を成し遂げた
僕らの永遠の英雄には有り得ないから。
このビデオも廃棄します。
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